声が飛ぶ

ツイッチ配信者。プレイしたゲームの感想を主に書いていきます。

今年やってよかったゲーム。『真・女神転生3ノクターン』

 ニヒロ機構によって新たな世界を創造するためにトウキョウは滅び、悪魔の跋扈するボルテクス界に変貌する。トウキョウは砂に飲み込まれさながら辺獄だ。

 今作から導入されたプレスターンバトルは派生作品や後続にも受け継がれていく。

 このシステムは行動と決断の重要性が求められる。またストーリーにも深く結びついた稀有なシステムだ。このシステム油断すれば、なすすべもなく瓦解してしまう。

 作中の結末を決めるのはプレイヤーだ。いくつもの世界を提示され選び取らなければいけない。どれも厳しい世界のように思える。だが決めるしかない、以前の世界とは決別し新たな世界を創造するために。

 2003年に発売されたこの作品は90時代の暗い社会に根付いた価値観を色濃く反映しているのだろうか。価値観の違いを知るのも楽しかった。新作で提示される各勢力の考え方と比較すると時代の流れを感じ、新しく生まれ変わりながらも通奏低音するシリーズの魅力を改めて知ることのできる体験だった。

 奇しくも、真・女神転生5の発売された今年できたことを幸運に思う。